『庭』を考える - これから求められる庭とは?

これから求められる庭とは?

ガーデニングがなぜこれだけ世間でもてはやされているのでしょうか?今までの庭に飽きたからではないでしょうか。しかし既成の庭を全て否定しているのではないようです。それでは何が求められているのか。

飽きてしまう理由として、既成の庭には色が無い(花)、掃除以外に庭に参加できない、四季の変化が少ない等が考えられますが、それ以外に既成の庭では自然を模倣し縮小した庭になりがちで、部分的に見ると景色にならない場合が多く、花を植えても生きてこないのが現状ではないでしょうか。

庭に色が無い

昔から日本の庭は色に期待する部分はあまり無く、四季の変化を色とし鑑賞していたので花がいっぱいの庭には、もともと向いていないのです。

本来庭の植栽は、高木・中木・低木・下草(グランドカバー)がそろっているものですが、中には下草を省略した庭などがあり、これでは花の余地は無く、花壇という四角や丸い囲われた部分を無理に庭にいれ花を楽しんでいました。

これからは下草を省略しないで庭を作り、下草を花に替えると良いのではないでしょうか?

掃除以外、庭に参加できない

庭に参加するとは庭をより楽しみたいと言うことです。
掃除をして綺麗になる喜びもあるでしょうが、自分で植える喜び、言い換えれば庭(景色)を作る喜び、そこを戸外室としてお茶を飲んだり食事をしたりと言う楽しみ、この辺が今までの庭にかけていた部分です。

狭い庭だから

狭い庭に自然の景色を模倣縮小したのではごちゃごちゃした庭になってしまいます。
花を楽しむなら、もっと大胆に自然の一部を切り取って持ってきたような庭にしたらいかがでしょうか?
大き目の木を植え景石 1個を添え根締めの下草に大小の花物を植え、残った場所は広場とし何かで舗装しても良し、芝生でも良し、とても単純で楽しい庭になります。

造園屋のガーデニングはどこが違うか

もともと景色を造るのは得意で、どんな材料を扱っても技術があるのが我々造園屋です。
今まで培ってきた技術はガーデニングという庭造りには欠かせないもので、その技術をどう生かすかがポイントです。
花が無い時期でも景色のある庭造りが造園屋のガーデニングです。